夢うつつ

日記、記録

歳をとる

哀しいはずなのに涙が出ないのは

嬉しいはずなのに笑顔ができないのは

きっとどれもこれも

心の動きが激しいせい

 

エゴは持たなきゃ生きていけないと知った

大人になったらエゴイストになる

100%のエゴを発揮して社会で生きていかねば

待っているのは死なのだから

50%しか持っていない僕の身には

内攻するどうしようもない感情が溢れ出でて

何にも変換されずに

暗い夜に一人声をあげた

 

想いのままに生きることができたなら

楽である以上に嬉しいだろう

幸せさえも発揮できない世の中

私は生きていけるのだろうか

 

きっと死ぬのなんて怖くなくて

きっと生きるのなんて切なくて

夢に見た殺されかけた自分の身に

何が起ころうとかまわない

 

言葉を紡げば嘘になって

心が書き留めたノートのようであれば

誰かに開いて見せることだってできる

それすらできない僕がいるのに

それすらできない僕がいるのに

どうしてピーマンって苦いんだろうな

嫌いじゃない 苦いから、苦手

 

 

目の中に映る君の姿を

焼き付けるも何も忘れられなくて

曇り空に君をうつすよ

さあ行こう もうすぐそこに

エンドロールが待ち構えている

それにあらがってオープニングにいくなんて

なんと下品なことだろう

金木犀のようにしなやかに

終わりを迎えようじゃないか

いやどうしてもエゴが邪魔をする

そうか君も

 

そうか僕も大人になったんだね

2018/10/31 めんどくさがり

それは恋という名の面倒くさがり

名前も知らないのに落ちていく

ふわん ふわん ふわふわりん

風鈴の音のほうがまだましだった

 

秋の日差しはいつもより強い

涙は出そうで出なくなる

ここで一句 わたしとあなた

どうやったら溶け合えるという?

 

くしゃみが止まらずじまいの今日という非

別に悪いことはしていないわ

だけどあんまりにも恋は盲目で

あなたは耐えられる? ねぇ 耐えられる?

 

日差しがわたしを刺していく

ぶすり ぶすり ぶすり

目さえ溶けてしまったさ

もう見えるのは白い世界だけ

ちゃんちゃんちゃららん

あの世界の音が聴こえてくる

 

もっともっと深みにはまるなら

この白は何色に変わるのでしょうか

ヘッドホンの奥に聴こえる

あの人の声が聞こえますか

 

いたいいたい いたいわ

もうなにも知りたくない

人嫌いとめんどくさがり

わたしはもう生きてはいけない

さよなら ばいばい また今度

 

なんとも醜いわたしのこえ

2018/10/25 月のまにまに

うさぎをうかべて

かにをうかべて

ひとをうかべて

 

月が好きと言わないで

 

満月が好きと言わないで

 

わたしはわたしのままで

 

愛して 愛してよ

 

すべて ほんとに

愛してほしいの ね ね

 

じゃないならいらない

噛んだガムだって愛してほしい

わかるでしょ?

 

分からないなら君もいらない

バカヤロウ

2018/10/21 言い訳

バスに乗ると、男子学生が部活終わりなのかだらけながらしゃべっていた。

「あいつ、チアはいったん?」

「マジ? 足上がんねぇんじゃね?」

「あの人、バス乗りたかったのに乗れなかったっぽいなw」

「ウケるわーw」

消費されていく言葉がかわいそうだった。私は目を閉じた。

 

独りで食べるラーメンはうまい。昼時とはずれて店はさほど混んでいなかったため、充分に味を堪能できた。店の空気とも切り離されて、独りラーメンと向き合う。あとから入ってくる客がみんな二人客であったことが少し気に食わなかったくらいで、独りラーメンは嫌いじゃない。きっと誰かと食べにくると、味わえなくなってしまうだろうから。

 

最果タヒさんの本、教養についての本、源氏物語を探しに図書館に向かった。幸いにも最果タヒさんの本が多く在庫にあったため、ウキウキウォッチンな感じで本を選べた。一時間ほど。哲学などの本も見つつ、図書館の本の匂いに包まれたいい時間だった。

 

帰りのバスにて。ぼーっとしていると、ビルの隙間から夕日が睨んできた。はっとした。すると、川がきらきら、きらきら、ゆるやかに落ちていく。私は思う。さあ言い訳をしよう。生きるための言い訳を。「もう一度あのラーメンが食べたい」「本を返す」「源氏物語の本を深ぼりしたい」「あの男子学生らのような男の子が教養のある女の子に出会ったらどうなるか物語を書こう」……。達成できもしない言い訳を重ね、今日、そして明日を生きる理由にする。「またバスからこの風景を見よう」それでいいじゃないか。そんな生きる言い訳があったっていい。

 

晴れの日曜日、おでかけするのにはもってこいだった。

このブログ内のすべての画像・文章の転載・複製・二次加工・販売を禁止致します。